冬の上山市蔵王坊平高原では、スキー・スノーボードの他に
スノーシュートレッキングやかんじきトレッキングを楽しむことができます。
そして、世界的にも希少な樹氷を間近で見て触ることが出来ます。
樹氷とは・・・
シベリアからの北西の季節風は、日本海の対馬暖流(夏は25℃くらい、冬でも10℃前後)から多くの水蒸気をもらって雪雲をつくります。雪雲は朝日連峰で上昇して多量の雪を降らせます。雪雲は山形盆地を通って、再び蔵王連峰で上昇して雪を降らせます。そのときの雲のなかは、多くの雲粒が0℃以下でも凍らない過冷却水滴になって、雪とまじりあった状態になっています。蔵王の1〜2月頃は快晴の日が少なく、風向きは北西から西を示し、平均風速10〜15m/s、平均気温マイナス10〜マイナス15℃の吹雪の世界です。樹氷はこうした気象条件のなかで成長します。
蔵王の樹氷は、亜高山帯に生育する針葉樹のアオモリトドマツが雪と氷に覆われてできます。そのしくみは、
- 着氷
- 雪雲の中の雲粒(過冷却水滴)が枝や葉にぶつかって凍りつくとエビのシッポができ、
- 着雪
- そのすき間に多くの雪片がとり込まれ、
- 焼結
- しかもこれらが固くなっていく。という一連の現象が繰り返されることで説明されます
(引用元//蔵王ロープウェイ)
いくつもの気象条件が重ならないと出来ない樹氷。
日本では、ここ蔵王と、青森の八甲田、秋田の八幡平、海外ではドイツの黒い森シュヴァルツヴァルトでしか見ることが出来ない希少な自然の芸術です。
しかも蔵王坊平高原は、世界で一番、里山から近く、簡単に樹氷まで行くことができる場所にあります。
先日、かんじきを履いて樹氷トレッキングに行ってきましたので、その様子をご覧ください。
動画を撮った日は、あいにくのお天気とスマホを冷やしすぎた失敗があったので
別の日にリベンジしてきました!!
そのときの写真もご覧ください!
樹氷は霧氷(霧の氷)が積み重なって大きくなっていくので、触ってみるとシャリシャリします。
食べてみるとかき氷の食感。(いちごシロップ練乳がけしたい・・・)
樹氷のあるあたりは風も強くて、この日も少し吹雪いていました。
風景がめまぐるしく変わって、樹氷群が見えたと思ったら、カメラを向けたときにはもうガスがかかってしまったり。
下ってきて、ブナ林の中に入ると風がさえぎられ、寒さも少し和らぎます。
そのかわり、足元はフッカフカの雪になって足が取られやすくなります。
時折、雪の滑り台。
大人でも、はしゃいでしまいます♪
スキー場まで降りてきた頃には青空が!
みんなすかさずカメラを取り出し、撮影に夢中。
爽快な気分です!
樹氷を見に行くのは蔵王坊平高原はとても行きやすい場所にあるのですが、一人や不慣れな人達だけでは決して行かないようにしてくださいね。
ちゃんとガイドさんと共に行動をしないと、穴にはまってしまい抜け出せなくなってしまうことがあります。
また、吹雪いてしまうと方向もわからなくなり、滑落の危険もあります。
命にかかわりますので、必ず専門のガイドさんと共に行動して、安全にお楽しみください。
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